久々に自分が働いているところでの利用者さんとスタッフで作り上げてきたものがいいものができたので、ブログに書きたいと思います。
うちの職場はデイケアという、介護保険を使用し、一日(9時から16時半)まで滞在してもらい、家に帰るという流れになっています。
要支援の方から、要介護4または5まで幅広く見ており、最近では50代の方(脳疾患系)の方も多々増えてきています。
皆さんのイメージとしては高齢者が多いイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、なかなか色々な環境での方がいるため、若年層も最近は増えてきている印象です。
また、デイサービスはよく聞くけど、デイケアってなんじゃろか??
っていう方も中にはいるのではないのでしょうかm(_ _)m
デイケアとは・・・
簡単にいうと、医師や看護師が常駐しており、また僕のような理学療法士や作業療法士または言語聴覚士などがいており、理学療法や作業療法、言語療法が受けられ、色々な職種と関わりながらリハビリを進めていくところです。
リハビリ=治療ではないので、皆さんご注意を!!
リハビリはよく使われる言葉ですが、
リハビリとは噛み砕いていうと、
その人がもとの生活にどのようにしていかに近づけていき、その人らしい生活を取り戻すことだと私は常々感じ、取り組んでいるところです。
僕は理学療法士ですが、身体機能だけでなくそういったいかにその人が元々暮らしていた生活形態をどう近づけていけるのか、その為にはどのような形で他職種と連携していくことがいいのかを心がけ仕事しています。(もしかしたら前の記事でも書いているかもしれません>_<)
前置きが長くなりましたが、まぁ、うちの職場は1日長い時間滞在してもらうので、ただテレビや音楽を聴きながら帰りを待ってもらっているのもどうかと思うので、手作業として出来るだけ残っている利用者さんで色々な作品作りに挑戦してもらっています。
この作業というのが、花紙を丸めたり、折り紙をちぎったり、絵の具を塗ってもらうなどしてもらうことでいい効果が期待できるのです♪
期待される効果💡
1)認知機能低下予防
丸めることなど手指の動き(巧緻運動:細かい作業)を使うことで、脳への刺激を活性化
させます。
色塗りではどの色を使うのか、どの色がいいのかなどやちぎった折り紙をどう貼るかなど
も脳への刺激となり活性化が期待されます。
2)手指機能向上
丸めたり、ちぎることで巧緻動作が向上し、握力などが向上することを期待できます。
握力は近年、注目されているフレイルやサルコペニアには欠かせない判断基準となって
います。(男性26kg以下、女性18kg以下が推奨される基準)
3)活動意欲の向上、趣味活動の増加
元々手作りなどしていたが、病気などをきっかけにできなくなった、関心がなくなった人
は多くいてます。そのきっかけになることが期待されます。
また、全然趣味などない人が、意外にハマってしまい、それが当たり前の作業となってい
きます。一種の役割ですね。(自分が誰かのためになっているということはすごく大切な
ことです!)
で、今回の作品は今まで丸め絵やちぎり絵などが多かったので、10月の秋ということで、
「実りある秋🌰」のテーマとして作成しました。立体的に作りたかったので、新聞紙などを丸め、形をつけ、そこに花紙などで巻きより形生していきました。
工程があることで、なるべく簡単に誰でも取り組みやすくはしたつもりではいるのですが、やはり男性陣はくっける作業となってくると参加率がガクッと下がりますね( ;∀;)
でできたのがこの作品です!!
模造紙に下絵を描き、本物の落ち葉を拾い貼っています!壁に飾るので、模造紙の裏には段ボールで補強し、前面はサランラップで落ちないよう補強しています。
木のところは折り紙をちぎり貼っています。(こららは利用者さんのアイデアです)
ちょっと汚い感じにはなりましたが、これも個性あっていい作品に仕上がりました♪
次に紹介させていただくのは、昨年取り組んだものなんですが、
なんと「月刊 デイ」とい書籍に応募したところ、入賞されました👏👏
これは入賞を目指しましょうとスタッフが生き込み、みんなで取り組んだものです!
これはほとんどが花紙を丸めて貼っていたものです。空は絵の具で塗り、縁は折り紙をちぎり貼り付けています♪
これは昨年(11月ぐらいだったような)月刊デイに応募し、今年の9月号に掲載されました!
これが掲載されたときは、テンションが上がりましたね♪
作るだけでなく、周りから評価を受けると利用者さんもなお一層やりがいがあったのではないのでしょうか(๑>◡<๑)
まだまだ作品は作り続けていくので、またご紹介できればと思います!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!